シンポジウム「日本とカザフスタンの絆:第二次世界大戦後カザフスタンで生き抜いた日本人抑留者を描いた映画を題材として」
東京大学教養学部でA2ターム集中講義として開講される「平和のために東大生ができること:中央アジア研修」では、カザフスタン共和国アルマティ市を訪問して約10日間の研修を実施します。
日本とカザフスタンのつながりのひとつとして、第二次世界大戦後にソ連によって抑留された日本人が収容された施設が現在のカザフスタン国内に多く存在しており、抑留者の労働の成果が現在でもいくつも残っていること、彼らのための墓地がカザフスタン各地に作られていることがあります。そして、収容所から出た後もカザフスタンに残り、家族を作って「カザフスタンの日本人」の血をつないでいる人がいます。
このたび、抑留後にカザフスタンに残った2人の日本人:阿彦哲郎さんと三浦正雄さんの映画が作成され、東京で上映されることになりました。この映画に関わった方、そして映画で描かれた日本人の家族をお招きし、カザフスタン研修事前プログラムとしてシンポジウムを開催いたします。履修生以外の方もご参加いただけます(学外者も可)。
◆日時:2023年12月21日(木)19:00-20:30(予定)
◆場所:東京大学駒場Iキャンパス17号館2階KALS
◆参加無料
◆主な登壇者
・阿彦イリーナ氏(阿彦哲郎さんのご息女。)
・佐野伸寿氏(映画監督・プロデューサー;『阿彦哲郎物語』『ちっちゃいサムライ:三浦正雄の子供時代』で監督・脚本を手掛ける。元自衛官。自衛隊勤務と並行して映画制作活動を実施。1994年から在カザフスタン日本国大使館に勤務し、日本人抑留者問題を担当。行方不明となっていた三浦正雄さんの捜索や、阿彦さん・三浦さんをはじめとするカザフスタン残留未帰還邦人の一時帰国に尽力。大使館勤務時代にプロデュースした『ラストホリデー』は1996年東京国際映画祭で東京ゴールド賞受賞。)
・アリア・ウバリジャノヴァ氏(映画監督・プロデューサー:『阿彦哲郎物語』でカザフ側監督を務めた。アカデミー賞外国語賞を受賞した『ダイダロス:希望の大地』その他、日本でもDVDが販売されている映画など数多くを手掛けたカザフスタンを代表する映画プロデューサー)
総合司会:
岡田晃枝(東京大学 教養教育高度化機構Educational Transformation部門 特任准教授。専門は中央アジア政治。2011年より東京大学教養学部で「平和のために東大生ができること」を開講。カザフスタンのほか、ニューヨーク、ボストン、ラオス、キルギス、トルクメニスタン等で研修型の授業を実施。)
◆主催:教養教育高度化機構Educational Transormation部門
共催:Studio-D Japan / 佐野伸寿
◆お問い合わせ先:
教養教育高度化機構Educational Transformation部門 岡田晃枝
okada [at] komex.c.u-tokyo.ac.jp
([at]を@に書き換えて送信ください)